維持会ニュース団員紹介コーナー(1998.12月号)より


新井純子

1.氏名、2.パート、3.生年月日、4.入団して何年?、5.出身、6.職業・普段の顔、7.使用楽器、8.好きな曲・好きな演奏家、9.印象に残る新響の演奏・演奏会、10.新響に一言、11.維持会員の皆様に一言

1.新井純子(あらい・じゅんこ)

2.フルート

3.8月11日(獅子座、B型)

4.23年(入団前の人生より入団後の人生の方が長くなってしまいました。)

5.東京都北区出身、東京学芸大学教育学部卒業

6.都立高校の教員をしており、吹奏楽部と日々格闘しています。フルートパートの女性3人は全員学校の先生で、3人集まって仕事の話等で盛り上がっていると「教職員組合はウルサイ!」とよく言われます。

7.使用楽器
フルート/ムラマツ9K GOLD Heavyタイプ(管厚が普通のものより厚い)

中2の時、自分の貯金すべてと、足りない分は親から借金して買った21, 000円のフルートから数えて、現在5本目(5本ともすべてムラマツ)。今の楽器は、あたたかくやわらかい銀の音と、渋く力強い14金の音の中間といった感じで、自分の好みや力量に合っていると思い、気に入ってもう10年近く使っています。

ピッコロ/A.リヒャルト・ハンミッヒ木管(ドイツ製)

3.ベートーベン、ブラームス、ドヴォルザークの交響曲はみんな好きですが、なぜか新響にこれだけ長い間いても、これらの曲には縁遠く、ブラームスはほとんど、そして「新世界」は一度も演奏したことがありません。今さらという感じではありますが、一度くらいは演奏してみたいです。
フルートの曲ではP.ゴーベール他のフランス近代作品が好きです。

9.新響の演奏会にはもう100回近く出ているので、思い出に残る演奏会はたくさんあります。
指揮者ではやはり芥川先生とヤマカズ先生。両先生との練習・本番を通じて多くのことを学び、感動を味わうことが出来ました。
曲目ではマーラー(特に2番と8番)、芥川作品、伊福部作品等、新響にいたからこそ出会えた曲の数々。
それと、曲も大好きですが、私的なこともからんで最も印象深かったのは、156回、小林先生との「わが祖国」でした。演奏が終わったあと、小林先生が管楽器の所まで歩み寄られ、トップ奏者を立たせたあと、2番奏者以下だけを立たせ、「すばらしいささえをありがとう!」とおっしゃってくださいました。私は新響入団以来、ずっと、いわゆる2番奏者をやっているわけですが、オケ全体をリードするメロディーを担当するトップよりも、それをサポートし、ハーモニーの内声を受け持つ2番の役割の方が好きで、自分には合っていると思っています。しかし当然のことながら、演奏会で脚光を浴びるのはトップ奏者で、2番奏者以下はあまり前面に出ることはありません。そんな私たちの音楽上の役割を、小林先生は聴衆の前で認めてくださったわけで、それがとてもうれしく、これからも誇りを持って2番奏者をつとめていこうという決意を新たにすることができました。

10.私は入団当時、芥川先生のアマチュア論に強く引かれ、興奮を覚えた記憶があります。音楽はみんなのもの、アマチュアとは心から音楽を愛するという意味で、アマチュアにしかできない、アマチュアだからこそできる何かを社会にアピールしていこう、という考えは、新響の基本理念であると思います。芥川先生が亡くなって10年、この理念と謙虚さを常に忘れず、地道な練習を積み上げて、今のメンバーで最大限のいい演奏ができれば、と思います。
旧・現の多くの団員の方々、家族の理解(あきらめ?)のおかげで、私はこんなに長い間新響で活動を続けてこられました。(子どもが生まれて、もう続けられないか、と思ったちょうどその時、発足した託児の会には、本当に救われました。)私のライフワークとなってしまった新響で、1日でも長く活動できるよう、これからも努力していきたいと思っています。

11.演奏会の時、私は維持会の受付を担当することが多いのですが、座席券交換のために会員の皆様一人一人とじかに接すると、「新響はこのようなお客様に支えられているのだ」という実感がわいて、感謝の気持ちでいっぱいになります。これからも末永く新響を応援してくださいますようよろしくお願いいたします。


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