維持会ニュース団員紹介コーナー(1996.12月号)より


石川嘉一

1.氏名、2.パート、3.生年月日、4.入団して何年?、5.出身、6.職業・普段の顔、7.使用楽器、8.好きな曲・好きな演奏家、9.印象に残る新響の演奏・演奏会、10.新響に一言、11.維持会員の皆様に一言

1. 石川嘉一(いしかわ・かいち)

2. チェロ

3. 昭和8年4月28日生

4. 昭和37年入団

5. (出身校)慶應義塾大学法学部、(クラブ)慶應義塾ワグネル・ソサィェティー・オーケストラ

6. (勤務先)慶應義塾大学研究室、(所属団体)(財)日独協会・APA、(趣味)音楽会。レコード収集。良い作品を良い演奏で聞く。

7. 1.ジェル・プランケ(仏)1866(Vc)、2.カプチオーニ(伊)(Vc)、3.ユリウス・ブルトナー(独)(Pf)

8. (好きな作曲家)ドイツ・ロシヤ系/ベートーヴェン+シューベルト、シューマン&ブラームス、チャイコフスキー&ラフマニノフ、ヨハンシュトラウス&ロッシーニ。他日本人作曲家
  (好きな指揮者)A.トスカニーニ、L.ストコフスキー、B.ワルター、Hv.カラヤン、スベトラーノフ、E.ヨッフム、O.クレンペラー、G.セル
  (好きな演奏家)Vn:F.クライスラー、J.ハイフェッツ、D.オイストラフ。Vc:G.カサド、P.フルニエ、A.ヤニグロ。A.シュナーベル、A.コルトー、A.ルービンシュタイン、R.ゼルキン、E.ギリレス。(若きホープ)M.ヤンソン(指)、キタエンコ(指)、M.プルネロ(Vc)、マウロフ(Pf)

9.「古き良き時代の思い出」1960〜1970年代 何と言っても当時の名物は芥川先生の指揮による「サマーコンサート」で親しみやすい名曲を中心に演奏した。ボレロ、マイフェアレディー、南太平洋、組曲「大峡谷」、展覧会の絵等...。
 1)中でも「シェラザード」は当時としては難曲でしたが、芥川先生の曲に対する愛情と良き指導によって大成功であった。特にVn都河さん、Vc新山さんのソロは技巧、音楽性と品格がすばらしく、非常に感銘の深い演奏となった。
 2)ラヴェルの「ボレロ」も忘れ難い名演奏で、当時のプロのオケでもトロンボーンは難しくよくミスをしたけど新響はみごとな出来であった。芥川先生の希望でソリストは全員暗譜で立って演奏した。特に大和田さん(Tb)、高橋さん(Ob)、野崎さん(Tp)それに井上さんの小太鼓は最高の出来で、演奏者も聞いているお客様も楽しかった。
 3)第17回定期演奏会オール・モーツァルト・プロで指揮者に近衛秀麿先生を迎えた演奏会で私達は多くのことを学んだ。音楽とはその源は「歌とおどり」から成り立っていること、そして音楽には国境があることを教えて下さった。彼は年寄り臭い主観もなく曲に対する愛情と情熱そして品位のある燃焼あり生命力のあるモーツァルトが演奏された。これが唯一回のマエストロとの機会となった。
 まだまだ思い出深い新響生活は数々あるけれど...創立10周年のベートーヴェン・チクルス、創立20周年の「日本の交響作品展」、NHK「音楽の広場」の出演等...。特記する。演奏旅行も労音時代から数々行ったが、印象強いのはソヴィエト演奏旅行(1967)、九州沖縄演奏旅行(1969)、飯田の演奏会(1983)、そして1993年のベルリン芸術祭参加は一生忘れることの出来ない演奏会であった。

10. 最近全国的にアマチュア・オーケストラが多くなったが、新響は常に自分達で考え、自分達で企画し、内容の良い演奏をし、我が国アマチュア・オーケストラの先頭者になってほしい。それには各団員の前向きの努力と他の仲間のオケと名門オケの演奏をよく聞くことが大切である。社会的に存在価値があるアマチュア・オーケストラに!

11. 数ある在京オーケストラの中で私達の新響にご理解を応援をして下さり団員一同心強く感じております。誠に有難うございます。そのご好意に少しでも恩歸しが出来るよう努力し、世の中でなくてはならない必要な音楽団体として存在出来るように心掛け、良い作品を良い演奏でお聞かせ出来れば幸です。
 どうぞ新響に対し、良きアドバイス、出来ますならばプログラムの広告等、資金的なご協力と精神的な応援を心からお願い致します。


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