第193回演奏会のご案内


新交響楽団創立50周年シリーズ

新交響楽団は2006年に創立50周年を迎えました。4月の193回演奏会では指揮に高関健を迎え、1月と同じくショスタコーヴィチの弦楽合奏と、邦人作品として猿谷紀郎(さるや・としろう)の作品を取り上げます。またメインには新響初めての「アルプス交響曲」を取り上げます。

猿谷紀郎:Swells of Athena/搖光の嵩まり

猿谷紀郎(1960ー)は慶応義塾大学を卒業後ジュリアード音楽院作曲科に留学し、1987年に同大学院を名誉奨学生として卒業。帰国後の1993年には第3回の芥川作曲賞を受賞しています。
この作品は1999年に大阪センチュリー交響楽団が委嘱した作品で、高関が初演しています。作品に切り込む高関の解釈と作曲家本人の意図がぶつかるような練習を経て演奏できるのは、我々が現代の作曲家の曲をプログラムに加える醍醐味の一つです。

ショスタコーヴィチの室内交響曲

1月に続いて、生誕100年を迎えたショスタコーヴィチ(1906ー1975)の作品を演奏します。今回はバルシャイが弦楽四重奏曲第8番を編曲した室内交響曲(弦楽合奏)です。これは15曲の弦楽四重奏曲の中でも傑作と評されることが多い1960年の作品です。自身の英文名の最初(D.SCH…)からレ・ミ・ド・シの動機が採られ、「ファシズムと戦争の犠牲者の思い出に捧ぐ」というタイトルがついたこの作品の最初から最後まで使われています。1月の小松一彦の指揮でショスタコーヴィチの音楽に触れた新響の演奏の、更なる発展にご期待ください。

アルプス交響曲

リヒャルト・シュトラウス(1864ー1949)の主要作品の中でこれまで新響が演奏していなかったアルプス交響曲に、50周年の演奏会としてチャレンジします。アルプスの1日を22の場面で描いたこの作品は、オーケストラのパワーよりも表現力が求められます。高関とは、2004年4月の演奏会でも「薔薇の騎士」組曲でリヒャルト・シュトラウスを取り上げましたが、今回はよりスケールの大きな曲でこの作曲家の魅力をお届けしたいと思います。

新交響楽団のプロフィル

新交響楽団は1956年に創立されたアマチュアオーケストラです。音楽監督・故芥川也寸志の指導のもとに旧ソ連演奏旅行、ストラヴィンスキー・バレエ三部作一挙上演、10年におよぶ日本の交響作品展(1976年にサントリー音楽賞を受賞)、ショスタコーヴィチ交響曲第4番日本初演など意欲的な活動を行ってきました。またマーラーの交響曲全曲シリーズ(故山田一雄指揮、1979〜90)、ベルリン芸術週間への招聘・邦人作品演奏(故石井眞木指揮、1993)、ワーグナー「ワルキューレ」演奏会形式公演(飯守泰次郎指揮、1996)、伊福部昭米寿記念演奏会(2002)、バルトーク「中国の不思議な役人」復刻版全曲演奏(2003)、石井眞木遺作「幻影と死」完全版初演(いずれも高関健指揮、2004)など、幅広い活動を積極的に展開しています。近年はロシア極東交響楽団芸術監督ティーツ、オフチニコフ(ピアノ)との共演など、海外の芸術家との交流にも取り組んでいます。


第193回演奏会(2006年4月16日)ちらしより

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