第188回演奏会のご案内


小松一彦の熱き想い:レスピーギ「ローマ三部作」

2003年1月に続いての共演となる小松一彦とは、これまでベルリオーズ、フランクなど、フランスものを中心としたプログラムでした。今回は小松から「新響とぜひこのプログラムを!」と提示のあったいくつかの曲目から、イタリアを代表する作曲家の一人であるオットリーノ・レスピーギのいわゆるローマ三部作(ローマの祭り・ローマの噴水・ローマの松)を取り上げます。

イタリアの作曲家であるレスピーギは、ロシアで管弦楽法の大家リムスキー=コルサコフに学んだ作曲家で、そのサウンドはまさに極彩色。各楽器の響きを最大限に引き出し、色彩感あふれる旋律や響きを鳴り渡らせる管弦楽法が特徴といえます。彼は古風な旋法を曲に取り入れ、古代ローマの栄光を音楽で再現しようとし、その特徴が代表作であるローマ三部作「祭」「噴水」「松」に最もよく表われています。

ローマ帝国の栄華を彷彿とさせる、重厚で、華やかで、激しく、また微細なサウンド、その大管弦楽の効果を極限まで追及したローマ三部作を一挙に上演するわけですが、新響は過去にも、前音楽監督・芥川也寸志の指揮で「ストラヴィンスキー三部作」一挙上演、オール・ファリャ・プログラムの上演など、この種の企画は「得意技」でもあります。時代は変わり、新響もそれとともに変化してきましたが、本流としての音楽へのこだわりと情熱は変わりません。

小松一彦の「熱き想い」により、新響はどんな輝いた演奏をお届けできるでしょうか。きっと存分にお楽しみいただけると確信しています。

新交響楽団のプロフィル

新交響楽団は1956年に創立されたアマチュアオーケストラです。音楽監督・故芥川也寸志の指導のもとに旧ソ連演奏旅行、ストラヴィンスキー・バレエ三部作一挙上演、10年におよぶ日本の交響作品展(1976年にサントリー音楽賞を受賞)ショスタコーヴィチ交響曲第4番日本初演など意欲的な活動を行ってきました。またマーラーの交響曲全曲シリーズ(故山田一雄指揮、1970〜90)、ベルリン芸術週間への招聘・邦人作品演奏(故石井眞木指揮、1993)、ワーグナー「ワルキューレ」演奏会形式公演(飯守泰次郎指揮、1996)、伊福部昭米寿記念演奏会(故石井眞木指揮、2002)、バルトーク「中国の不思議な役人」復刻版全曲演奏(2003)、石井眞木遺作「幻影と死」完全版初演(いずれも高関健指揮、2004)など、幅広い活動を積極的に展開しています。近年はロシア極東交響楽団芸術監督ヴィクトル・ティーツ、オフチニコフ(ピアノ)との共演など、海外の芸術家との交流にも取り組んでいます。

第188回演奏会(2005年1月16日)ちらしより


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